2024.09.13
横浜DeNAベイスターズで管理栄養士をしている佐藤辰哉と申します。
トレーナーとは少し視点が違うかもしれませんが、今回は血液検査についてご紹介します。
私はこのブログを初めて書くのですが、長く一緒に栄養担当としてチームで活動している栄養コーチが昨年少し触れていました。
↑2023年栄養コーチのブログ
血液検査を始めた経緯としては、
・体組成以外での栄養過不足チェック
・内臓含む疲労感のチェック
・体組成とのつながり
・ケガや体調不良のアラート
などを見たく取り入れました。
シーズンオフに健康診断で行うものの、シーズンが終わってからあーだこーだ言ってもなかなかパフォーマンス向上、障害予防にはつながりません。
【春キャンプ後(シーズン前)】
【オールスター前後】
の2回を加え、年間3回実施し、その都度フィードバックも行いました。
コンディションチェックの為に血液検査を行うのはサッカーやラグビーでは頻繁に行っていると聞きますが、プロ野球界ではまだ少なく、データや指標も少ないです。
競技特性や文化かもしれませんが、野球界も当たり前にできれば「進化」かもしれませんね。
実施した中では主に健康診断と同等の項目から始め、健康状態も含めて検証しました。
結果的に検査を行って見えてきた部分としては
・貧血からくる疲労感
・内臓疲労
・筋炎症、筋疲労
・水分摂取
・栄養過不足
など体組成だけでは見えない部分も多く見えました。
また、回を重ねることで前回との比較ができるようになり、次回実施時期への予測もできるようになりました。
今年の春と比較し、オールスター期では
①鉄分不足の改善
②水分不足の改善
③筋ダメージや筋疲労が高かった選手の割合の減少
など、改善傾向が見られました。
※一部抜粋
改善していなかった部分、新たな課題などキリはないですが収穫はありました。
また、
選手たちも体組成だけでなく体の中を知ることで、食行動変容が見られる選手も増えてきました。
パフォーマンス向上、障害予防の一つになれたらいいなと思います。
鉄分に関しては、食事以外にも特化食品も多く入れました。
改めて探してみると、たくさんありますね!
みなさんも自分や周りのためにも「自分を知ること」を食事から始めてみませんか?