2025.07.15
横浜DeNAベイスターズS&Cの四角です。
早いもので、シーズンも折り返し。気づけばオールスターゲームですね。
さて、前回は「中学時代の進路相談」についてお話ししましたが、今回は私にとって二つ目のターニングポイントである「高校時代の出来事」について綴らせていただきます。
高校進学後、野球部に入部した私は、将来のことなど深く考えず、毎日好きな野球に没頭していました。身体が小さく非力だった私は、自分を変えたい一心で打撃投手を志願し、日々バッティング練習で投げ込んでいました。
そんなある日、事件が起こります。
いつも通り練習で打撃投手を務めていた時、私に向かって飛んできた打球を避けきれず、後頭部に直撃してしまったのです。医務室に担がれ、近隣の病院で精密検査を受けました。幸いにも、当たりどころが良かったのか、奇跡的に外傷も脳へのダメージもなく、無事に部活動に復帰することができました。この経験は、「生きるということ」を改めて見つめ直し、野球ができることへの喜びと感謝を深く感じる機会となりました。
しかし、そのわずか1週間後でした。何気なく朝刊を読んでいると、なんと、同じ県内の高校野球部で、同じ朝練習中に打球事故が起こり、同い年の生徒が亡くなったというニュースを目にしたのです。
最初に込み上げてきた感情は、「もしかすると自分もそうなる可能性があったのか」という恐怖。そして次に、「なぜ事故は起こってしまったんだろう?」「なぜ彼は命を落とさなければならなかったのだろう?」という、やり場のない疑問と問いでした。
事故は防げなかったのか? 正しい緊急時対応はできたのか? そもそも、正しい知識を持った指導者が現場にいたのか?
令和の今でこそ、スポーツ現場には様々な情報が行き渡り、環境面も整備されてきています。しかし、私の高校時代には、これらの問いを満たすような安全なスポーツ環境は皆無だったと痛感しました。
この強烈な経験と、当時のスポーツ現場への深い疑問こそが、私に「今後、このような事故を絶対に防ぎたい。そのためにも、専門知識を学び、現場で実践できるアスレティックトレーナーを目指そう。」と強く決意させました。