2025.08.05
横浜DeNAベイスターズで一軍MC(メディカルケア)担当の髙橋宏昌と申します。
私は専門学校を卒業し、治療院で働きつつ様々なチームの帯同&歌手&一般患者など色々なクライアントの治療を経験をさせて頂いた後、横浜ベイスターズ(現 横浜DeNAベイスターズ)に入社しました。また、横浜DeNAベイスターズに所属しながらパーソナルトレーナーとして3シーズンほどアメリカにも行かせて頂きました。
若い時は治療前の準備の大切さを感じることはありませんでしたが、失敗や様々な選手の治療を経験をしていくにつれて今は治療前に準備をする大切さを痛感し、後輩たちにも伝えています。
そこで私が普段、治療前に意識している部分をまとめてみました。少しでも治療のヒントになればと思っています。
①普段の爪の手入れ
私は爪は切らず、やすりで削るようにしています。
施術の際に爪の当たり方で選手が不快にならないようにというのもありますが、爪を切ってしまうと指先の感覚が一時的に変わってしまうことを経験します。
そうなると選手の身体が変わったのか?自分の感覚が変わったのか?がわからなくなってしまうので選手に触る時の感覚が常に同じになるように学生時代から爪は削るように心がけています。

②施術前の感覚の準備
選手の治療をする仕事をしていますので、選手を直接触れる事が多くあります。選手は敏感なので”硬い手”で触られるより”柔らかい手”で触られる方が良いと思っています。
治療に入る前の準備として手の感覚を研ぎ澄ますために自分の脚などを軽擦をしながら”手の柔らかさ”を出したり、手の感覚を常に同じにできるように日々トレーニングしています。
③施術前の気持ちの整理
トレーナーも1人の人間ですので家庭や仕事で起きる出来事によってイライラすることもあるかもしれません。”苛立つ”という感情は時に必要なこともありますが、自分自身がイライラした状態で施術をすると結果にも影響すると感じています。
イライラしていると自分自身でも気づかないうちに施術が粗くなり、いつもなら感じ取れる細かい違和感や変化を見落としてしまう可能性があります。
また、長期間ストレスを感じたり、疲労が溜まってくると自分自身の身体も固くなり、施術に影響が出てきます。
私は常に気持ちを穏やかに保てるように日々、自分自身のセルフケアも意識して行なうように心がけています。
④選手の特徴を知る
今まで多くの選手に接してきましたが、先を読んで治療のスケジュールを立てられる選手もいれば、行き当たりばったりで急に治療を受けにくる選手など特徴は様々です。
選手が突然、施術を受けに来ることも多々ありますので毎回準備が出来る訳ではありませんが、前日や練習後などに連絡を受けて施術を依頼をされた場合には施術までに情報収集するように心がけています。
また、必要であれば周囲のトレーナーから情報を集めたり、トレーニングを行なっているS&Cからも情報を集めるなどしています。選手も練習前・試合前の準備を当たり前に行なっているように、トレーナーも施術で結果を出す為には施術前の準備は必要な事だと思います。私は選手を怪我させない為、施術の結果を出す為に仕事前の準備を今後も大切にしていきたいと思っています。
私の経験や感覚が少しでも誰かの治療のヒントになればと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。