2024.08.30
初めまして横浜DeNAベイスターズ(以下:YDB)ファームメディカルケアを担当しております高屋敷元です。
今回はこのブログのテーマである障害予防の観点でYDBでの情報共有をどのように行っているかチームの取り組みをご紹介しつつ、
情報共有を元に、今年のYDBのスローガンである『横浜進化』を私たちトレーナーチームとして大事にしている考え方をご紹介させていただきます。
シーズンを通して様々な障害が発生しており、私達トレーナーが日々選手の障害を把握し、
選手、コーチ、チームスタッフと情報共有を行うことで選手の状況を共有しています。
特に障害予防に関しては、情報共有が原因で防げる障害を予防できることもあります。
選手を除く、監督、コーチ、チームスタッフ(トレーナーを含む)だけでも100名を超えている状況で、現在のトレーナーの在籍人数も26名おります。
シーズンに入ると1軍とファームでは別々の稼働になりシーズン中直接会う事が出来ないスタッフもおります。
トレーナーはチームからPC、iPad、iPhoneが支給され基本そのデバイスを使用します。
そしてMinatoシステムというデータベースの利用とSlack、Notionというアプリを使用し情報共有を行っています。
MinatoシステムとはYDB独自の基幹データベースシステムで選手や試合に関わる様々なデータを蓄積してチームの強化に役立っています。
トレーナーに関わるところだと、電子カルテような位置付けで、治療やリハビリの内容、トレーニング内容、栄養状況などデータを残すようにしています。
そのような情報を元に治療プログラムを考えて日々業務を行っております。
Slack は、人々をそれぞれが必要とする情報につなげる、ビジネス用のメッセージングアプリです。Slack を使うことで、メンバーが 1 つの場所に集まり、チームが一体となって働くことができ、組織のコミュニケーションの方法が変わります。
https://slack.com/intl/ja-jp参照
主にYDBでは
チャット機能があり、リアルタイムな情報共有で常にトレーナー全員が同じ情報持っていることを目標にしています。
業務上トレーナーで共有しておきたいことは、Slackにあげており、チームとしても業務上の連絡はSlackを使用しています。
トレーナーのチャンネル(LINEグループようなもの)には
選手の怪我、業務中の治療によって得たこと、試合中の特記事項などを共有しております。
常にSlackを追っていかないと情報に追いついていけなかったりしますので障害予防の観点からも非常に重要業務になります。
空いている時間を利用してSlackを確認するようにしています。
Notionとは、メモやタスク管理、ドキュメント管理、データベースなど、仕事で使用する様々なツールを1つにまとめたアプリです。
主にYDBでは
基本的は業務前のミーティングがない代わりに情報を集約するのに使用してます。
1日の流れ、注意選手、1日の配置、前日からの申し送りを共有しています。またマニュアルなども集約されているので非常に便利です。
以前は、朝礼などミーティングを実施していたみたいですが、スタッフそれぞれの業務開始時間がバラバラのため現在は前日からの申し送りを集約して情報共有しております。
また、Notionには業務マニュアル、過去に実施した勉強会やセミナー動画や資料が格納されており、いつでも確認できる状況になっています。
私自身もIT音痴なので追いついていくにやっとです。笑
一見、ITツールを使用して便利で革新的に感じることもあるかと思いますが、
(私はこのチームに入った時は強く感じていたことです。)
実はチームとして大切にしていることがあります。
それは
ITツールを使用して情報共有したこと(前提)を、スタッフ同士でコミュケーション(対話)を図りながら選手の障害予防についてスタッフ同士意見を出し合い「納得解」を導けるか重要視してます。
YDBでは、多くのスタッフがいる中でそれぞれの価値観を大切に、選手の障害予防について考え、意見を出し合い
チャレンジ&エラーを繰り返しながら「納得解」出すように取り組んでいます。
それが私たちが「進化し続ける」日々の活動であります。
日々情報共有を行っていると、時々刻々とチームの状況が変化して、その変化にスタッフそれぞれが「適応」できることが求められています。
そのような状況でも、少しずつではありますが日々進化できるトレーナーチームを目指しています。
シーズンも残り一か月になりました。シーズン終盤になりましたが我がYDBもまだまだチャンスがあるポジションにいます。チーム全体で情報共有を基盤としたコミュニケーション(対話)を大切にして、
さらに「進化」したいものです。
キャプテンの牧選手の言葉から生まれた「勝ち切る覚悟」を持って、防げる障害は減らす「覚悟」をもち日々業務を行っていきます。
あなたも今ある環境で「進化」できているか自問自答し、何か一つ「覚悟」を持ってやり切ってみませんか?
ここまで読んでいただきありがとうございました。