2023.07.27
横浜DeNAベイスターズのトレーナー兼栄養担当の渡辺です。
今回で栄養部門からは3回目の投稿になります。
今年の夏も厳しい暑さが続いていますね。
このブログは多方面のスポーツ現場でトレーナーとして活動されている方、または目指している方、様々な方が拝見されているのではないかと思いますが、少しでも皆様の日頃のご活動においてお役に立てれば何よりです。
初回でもお伝えしましたが、本格的にトレーナー部門の中に栄養担当を置いて日頃の選手パフォーマンス向上に繋げていく取り組みは今年から始めましたので、我々もトライ&エラーを繰り返しながら日々前進しております。
おかげさまで、選手からは「栄養コーチ」と呼ばれるようになりました。
特にそんな肩書きは無いのですが、こうして認識してもらう事で選手の栄養に対する意識が少しでも高くなればいいなと勝手に思っています。
前回までは、私たちDeNAの栄養部門の成り立ちやコンセプトなどの紹介をさせていただきましたが、3回目の今回はシステムに関して、「トレーナーとしてどのように栄養からの介入をしているのか」について少し触れていきたいと思います。
①体組成の管理
専用の測定器を使って月1回測定します。※特記ある選手には頻回に測定を実施することも。
ここの変化値に関しては管理栄養士だけでなく、私たちトレーナーも連携し管理します。
チームへの共有と選手へのフィードバックを行い、翌月までの課題を選定し改善に取り組んでいきます。
ここまではどこのチームも割と同じなのではないでしょうか?
☆SC部門・AR部門との連携
私たちDeNAの栄養部門はそこから各部門との連携を強化しています。
具体的に紹介すると、例えば・・・
SC部門であれば↓
・現在のトレーニング状況
・疲労度
・選手のスキル面やコンディショニング面での課題
・選手の育成プラン
こういった内容をヒアリングした上で、体組成の数値と擦り合わせを行い、選手の状況を把握して必要な食事やサプリメントを摂らせるようにアプローチしていきます。
なので我々からもSCに対して、今のフィジカル面はこういう状況なのでトレーニングの頻度を↑or↓してほしいとか、リカバリーにあててほしいとか注文をする事もあります。
AR部門であれば↓
・どんな怪我をしたのか(骨?筋肉?靭帯?)
・リハビリの進捗具合(順調?停滞中?)
ここに関しても、1人1人ケガの種類によって必要な栄養は変わってきますので、まずは選手情報を集めた上で体組成の数値と擦り合わせて、リハビリ担当のATとともに1日でも早い復帰を目指しアプローチしていきます。骨系のケガにはどんな栄養が必要?筋肉系のケガにはどんな栄養が必要?というように。
こうして栄養部門がSC・ARとしっかり連携することで、選手へのパフォーマンス向上に結びつきやすくなったのは少なからず手応えを感じています。
さて、今回は体組成の観点から少しだけ取り組みをご紹介させていただきました。
次回はまた違う取り組みをご紹介できればと思いますので、ぜひお楽しみに。
最後までお付き合いいただき有り難うございました。