
2024.04.11
横浜DeNAベイスターズの興野です。
障害予防と聞くと西洋医学のイメージが強いのではないでしょうか?
私自身、鍼灸師ということもあり今回は視点を変えて東洋医学の視点から障害予防について投稿していきたいと思います。
はじめに、東洋医学には『陰主陽従(いんしゅようじゅう)』という言葉があります。
陰主陽従とは、
「想い(陰)」が先にあり、後にカタチ(陽)になる
しかし、カタチ(陽)からしか「想い(陰)」は観じられない
という考え方です。
この視点で障害予防を考えていくと、
いわゆる痛みや動きの中での代償などは目に見えるものなので陽、
その痛みや代償はその場所ではない何か別の要因(陰)が隠れておりその要因(陰)に従って表面化してきていると考えられます。
つまり、痛みが出ている場所や怪我をした部位にフォーカスしすぎるのではなく、
(もちろん怪我をした患部を診ることも大事ということを前提に)
そこに痛み怪我を起こした要因は他にあるという視点を持ち身体やそのヒトをみていくことが大切になってくるのではないかと思っています。
その要因(陰)に変化を起こせれば、おのずと痛みや代償(陽)にも変化が起き、怪我をする前であれば障害予防にも繋がるのではないかと考えます。
抽象的な概念の話になりますが、この概念を軸に変化を起こすための具体的なアプローチは多様でいい。
目の前にカタチとして見えていることの奥には、必ずその要因、想いがあることを忘れてはいけないなと。太陽があるから月がある、勝ちがあるから負けがある、好きがあるから嫌いがあるように、陽があれば陰があります。
当たり前のことかもしれませんが、時に目に見えるものに囚われすぎて本質を見失いそうになってしまうこともあると思います。
自分自身もよくあります。。。
そんな時にいつも思い出すのが『陰主陽従』その先にある想いを見失わないように。