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DeNA

2024.04.02

脳から考える障害予防

はじめに

みなさんこんにちは。

ファームでメディカルケアを担当している阿部です。

今日は脳からみた障害予防の一例をお話ししたいと思います。

脳とは

脳は体の臓器の中で中枢神経に分類されます。

体の筋肉や内臓は全て階層支配されており、そのトップにいるのが脳です。

意識的、無意識的なものを問わず、ほとんどのものが最初に脳の指令を受けています。

また、反対に脳は意識的、無意識的問わず全身からの感覚情報が入力されています。

インプット-プロセス-アウトプット

脳は全身へ命令を出す前に全身から感覚情報の入力(インプット)を受けています。

その入力(インプット)された情報を脳で統合・処理(プロセス)してから全身に命令を出しているのです(アウトプット)。

しかし、脳自体は見ることも、聞くことも、感じることもできません。

そこで、目や耳や肌・筋肉など全身の臓器が感じた情報を脳へ送り、その情報を脳が統合した結果をもとに命令を出しています。

この循環を「インプットープロセスーアウトプット」と言います。

つまり、脳が良い命令を出すには、その前に脳へ良い入力をする必要があります。

スポーツで必要な「動き」はアウトプットに分類されます。

良い動きをするためにも良い入力をする必要があります。

ちなみに、筋肉の硬さや痛みなどもアウトプットに分類されます。

脳はネガティブな臓器

脳が一番に考えていることは「生存」です。

本能的に生きることを第一に考えています。

だから、脳はその人に危険なところには行って欲しくないし、危険な行動はとって欲しくないし、不安だと思うことはやって欲しくありません。

例として、「学校へ行きたくないとお腹が痛くなる」などが挙げられます。

脳が学校が危険な場所と判断したため、学校へ行かないようにするため、お腹に痛みを出します。

他にも、下側の視野が狭くなると膝が痛くなることがあります。

歩いているときに、視界の下側に通常なら足が写り込みますが、下側の視野が狭いと足が見えません。

そうすると脳は足がとこにあるか分からず歩くことが危険だと判断します。

その結果として膝に痛みを出してその人の動きを制限させます。

※痛みを出す原因は他にもある可能性があるため正確な判断は医師にご相談ください。

野球での障害予防への応用

野球では、筋肉か硬くなり肩・肘が可動域が狭くなることがよくあります。

その原因の一つに良いインプットが脳へ入らずに腕の動きに不安を感じていることがあるのです。

そこで、肩・肘の可動域を増やすための良いインプット方法をいくつかご紹介します。

①肘皮膚触圧覚刺激入力

②肘皮膚伸張刺激入力

③肩皮膚触圧覚刺激 +体幹回旋運動入力

④背部皮膚色圧覚刺激 +肩甲骨運動入力

投稿者 : trainer

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