2023.10.05
S&Cチーフの四角です。
現在チームは143試合のレギュラーシーズンを終了し、10月14日から始まるCS1stでの戦いに備えているところです。ここからは短期決戦となり、いかにチームで協働し選手のコンディションをより高い状態に保ち戦い抜くかが重要になってきます。
さて、皆さんはロードマネジメントという言葉はご存じでしょうか?
ロードマネジメントとは近年スポーツ界で注目されている言葉で、選手の日々の運動負荷量や障害発生リスクをシーズンを通して定量的に把握し調整をすることです。
我々横浜DeNAベイスターズでもロードマネジメントに取り組んでおり、選手個々の運動負荷管理を行なっております。
黒線が短期的負荷量で、緑線が長期的負荷量を示しています。両者の比率を出しAC Ratioというものを計算し、我々は一つの指標として利用しております。
一般にAC Ratioが急激に上がったり、慢性的に低い状態になってしまうと障害リスクが高まるとされており、そうならないよう練習量やコンディショニング量での調整を行なっております。(下図フロー参照)

もちろん選手は機械ではなく人ですので、数値出る結果が全てではありません。アラートが出た選手とはパフォーマンス低下や障害発生の原因となる変化が出ていないかメディカル部門と連携します。更に、そこで問題があるようであればコーチングスタッフとコミュニケーションを図り練習量やコンディショニング量を調整します。
冒頭にもお伝えしましたがロードマネジメントの目的は、より精度の高い疲労度や練習量の可視化し、チームの勝利に資することです。しかし、私はこの取り組みの本当のゴールは、チーム内で選手を中心にしたコミュニケーションが更に増えることだと考えております。
そんなコミュニケーションの絶えないチームになれるよう、我々ハイパフォーマンスチームはチームと選手に最後の最後まで寄り添っていきたいと思います。