BLOG

DeNA

2024.05.10

スポーツ時の熱中症対策

こんにちは。横浜DeNAベイスターズファームトレーナーの春日です。

だんだん暑くなったきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

気象庁によると4月の日本の平均気温は統計開始以来1位の高温だったそうです。これから気温が上がってきますが、5、6月はまだ暑さに慣れていないため熱中症が起こりやすいく、体調不良から怪我に繋がりやすくなります。そこで今回はチームで行なっている熱中症対策をご紹介します。

まず最初に

熱中症とは?

熱中症は暑熱環境で発生する障害の総称で、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病に分けられます。

原因には以下のように様々なものが挙げられますが、スポーツによる熱中症は適切に予防さえ行えば防げるものです。

  • 環境
    • 気温
    • 湿度
    • 輻射熱
    • 風速
  • 行動
    • 運動内容
    • 運動強度・計測時間
    • 休憩の取り方
    • 水分補給
    • 服装
  • 個人のコンディション
    • 年齢
    • 体力
    • 肥満
    • 体調
    • 暑さへの慣れ
    • 食事・睡眠

チームでの熱中症対策

球場や寮の掲示物での啓蒙

WBGT(暑さ指数)での運動環境条件の評価 日本スポーツ協会熱中症予防ガイドブックより

ドリンク&アイススラリーのベンチ裏への設置

  • 0.1~0.2%の塩→体内に水分を保持する、ミネラル源
  • 4〜8%の糖分→吸収力UP、飲む量UP、エネルギー源
  • アイススラリーとは細かい氷の粒子が液体に分散した流動性のある氷で、通常の氷に比べ結晶が小さく効率よく身体を芯から冷やすことができる

アイスバスの設置(遠征先)

  • 副交感神経優位にして回復を促す
  • 炎症を抑える
  • 体の循環を促す
  • 5〜20分入浴する
  • 運動後30分以内に入る
  • もも裏とふくらはぎに水が当たるように入る
  • 運動直前(45分前)には入らない

⑤アイススポンジ

氷水にスポンジを入れて練習中に冷たい水を浴びれるようにしており、氷水にはアンモニアを少し入れています。アンモニアは水の蒸発を促進し、発汗作用を高め、覚醒作用もあると言われています。

みなさんも屋外でスポーツをする際は熱中症に気をつけて行なってください!

投稿者 : trainer

|

DeNA

2024.04.29

フォースプレートを活用した障害予防

こんにちは、横浜DeNAベイスターズの育成S&C野手担当 兼…

2024.04.11

障害予防と東洋医学

横浜DeNAベイスターズの興野です。 障害予防と聞くと西洋医学のイメ…

2024.04.02

脳から考える障害予防

はじめに みなさんこんにちは。 ファームでメディカルケアを担当してい…

2024.03.16

ワークロードと疲労のモニタリング

横浜DeNAベイスターズトレーナーの木戸陽介です。今回はYDBで実施…